昨日、J-MOTTO社長の深日剛氏と忘年会をさせていただきました。
深日氏は、J-MOTTO社でASP型のグループウェアサービスを提供されています。グループウェアの業界では、サイボウズに次ぐシェアNo2の企業で、機能の豊富さと低価格で、後発ながらあっと言う間に業界No2にまで上り詰めました。
J-MOTTO http://www.j-motto.co.jp/
もともと深日氏とは、三菱東京UFJ銀行に私がまだ在職していた頃に一緒に仕事をさせて頂いて以来のお付き合いになります。
私は銀行でシステム部という所に所属していたのですが、深日氏は人事部や企画部と言ったエリートコースを歩まれて、支店長も経験されています。その後、J-MOTTOの社長に就任されて、現在の姿にまでJ-MOTTOを育てあげられました。
とは言え、銀行の支店長からネット企業の経営者ですから、最初は相当大変だったようです。(同業者として、その苦労は私もよく分かります)
グループウェアという業界は、サービスがコモディティー化していて、機能競争+価格競争が非常に激しくなっています。大企業向けにはマイクロソフトやIBM、中小企業むけにはサイボウズが有名ですが、特に中小企業むけは後発ベンダーが多数参入していて、かなりの激戦区です。
そんな中、J-MOTTOがここまで成長できた理由は色々とあると思いますが、その最大の理由は深日社長の堅実な経営路線にあると思います。
大企業出身のIT経営者は、得てして「たくさんの人員」を抱えて、「巨額のシステム投資」に走りがちです。大手企業むけのIT会社はこうした戦略で問題ないのですが、中小企業むけのサービスでは、ある意味「薄利多売」ですから、自ずと会社の経営方針も変わってくるのです。
その点、深日社長はJ-MOTTOのサービス内容や顧客セグメントをきちんと分析されて、堅実かつ筋肉質な企業体質にJ-MOTTOを成長させることに成功されました。
同じ中小企業むけのネットサービスを手がける私としても、見習わなければならない点が数多くあります。
忘年会の席でお話を伺いながら、J-MOTTO社に負けないよう頑張ろうと、密かに決意したのでした。